2021年3月21日(日)、「天国と地獄~サイコな2人~」最終回が放送されました。
この記事では「天国と地獄」最終回のあらすじ・ネタバレ・感想・心に残った言葉、などを書いています。
これまでに起きた殺人事件の動機についてまとめてます。
今まで謎に思ってきた事も振り返っています。
最終回のあらすじ
日高(高橋一生)と望月(綾瀬はるか)は逮捕される。しかし、望月はすぐに容疑が晴れる。日高は望月を守る為に、田所・四方・久米、3つの殺人事件の罪をかぶろうとする。東朔也(迫田孝也)は既に亡くなっており、日高の供述をくつがえす証言をしてくれる人がいない…。
日高の供述により、連続殺人の主犯として送致の作業が進められる。セク原(北村一輝)は日高が望月をかばおうとしていることに気付いている。日高が望月をかばうことで、亡くなった東が伝えたかった真実がなかったことになるのを危惧するセク原。
望月は一人で殺人の罪をかぶろうとしている日高に、警察官になろうと決心した10歳の時の話を再び日高に聞かせる。濡れ衣を日高にかぶせてしまえば、もう警察官をやるべきではない。「私に私の正義を守らせて」と、本当の事を供述するように日高に訴えかける。
陸はお互いを思いあう日高と望月に複雑な気持ちを抱く。日高の無実を証明するSDカードを鹿児島県警に預けた陸。陸は自分の思いを封印し、望月が大好きなナッツの安いスーパーを教え、「それだけは忘れないで」と言い残し、二度と現れなくなった。
日高は3年の実刑判決を命じられた。刑期を終え、さらに月日が経過したある日、日高から望月に連絡がある。あの歩道橋で待ち合わせし、凶器であるとともに母の形見であるあの石を望月に見せる日高。あの入れ替わりは母の願いだったのではと考える日高。そして…。別れの挨拶をした二人は、再び入れ替わった…!!
これまでの殺人事件の犯人と動機を確認!
数字 | 被害者 | 犯人 | 動機 |
---|---|---|---|
1 | 一ノ瀬正造 | 十和田元 | 不明 |
2 | 田所仁志 | 東朔也 | 高校卒業後に就職した会社の上司・田所に強烈なパワハラを受ける。きっかけは「未成年である」という理由で酒を断ったこと。そのパワハラが原因でうつ病を発症。会社はそれを怠勤とみなし解雇。東は安定した職を奪われた。 |
4 | 四方忠良 | 東朔也 | 東朔也の父親は四方に負債を押し付けられ、所有財産をすべて失った。それをきっかけに、夜逃げ同然で上京した東親子。東は安全に暮らす場所を奪われた。 |
9 | 久米幸彦 | 東朔也 | 久米にぬれぎぬを着せられ、その責任を全て押し付けられ不当に解雇される。東は人としての尊厳を奪われた。その後父が亡くなり、自分自身も余命半年を宣告された東は、やり直す時間さえ奪われた。 |
3つの殺人事件の犯人と動機が明らかになった。
真犯人など存在せず、シンプルな話だった。
東朔也が殺人を犯し、日高陽斗はそんな兄を守ろつとしていた。
東の奪われ続けた人生を振り返ると、胸が苦しくなる…。
話を複雑に考えすぎたようだ…。もっとシンプルに、素直に「天国と地獄」を見ればよかったようだ。
北村一輝が演じるセク原が超良いヤツだった!
セク原のことも、誤解していたなぁ…。
もっと意地悪な刑事なのかと思ってた。
東朔也、日高陽斗、望月彩子。
私はこの3人を全員まとめて逮捕することこそが、セク原の目標なのではないかと思っていた。
しかし、セク原の目的は、事件の真相を明らかにすることだったようだ。
たとえ犯人であっても、その人が命がけで伝えようとしたメッセージを葬り去ることは許さない…。
以下のセリフを聞くと、セク原が信念をもって刑事をしているんだということが伝わってくる。
「じゃあなぜまた奪う?この殺人は、お兄ちゃんの声じゃないのか?立場の弱い人間がいかにたやすく奪われ続けるのか、そして、立場の強い奴らも最後はこういうふうに自らが奪われることにもなる。そんなことが言いたかったんじゃないのか?」
(「天国と地獄」最終回)
セク原は、「お兄ちゃんの声」を守ろうとしてた。
SDカードのメッセージを見る前から、お兄ちゃんの生きた証を守ろうとし、その声が奪われることを阻止しようとしてたセク原…。
こんな胸アツな男やったんか…!!
謎だと思っていた事の最終結論は…?
これまでのお話で、私が気になっていた事柄は以下のようなものです。
色々考えすぎて、ワケが分からなくなっていましたよ…。
振り返ってみたいと思います。
- 日高陽斗が渡米中に起こった事件…日高陽斗真犯人説を語る上での有力な情報かと捉えていたが、何も関係がなかったようだ。容疑者になったことがある日高の過去をわざわざ九十九が警察に話出たのは、日高を陥れたかったからに違いない。
- 日高の妹・優菜が「嫌われ者のおじいさんが階段から落ちて亡くなった話」をしたこと…「嫌われ者のおじいさん」だけでなく、東の父親が同じく階段から落ちてなくなっていたため、この出来事はなにかのヒントだと思っていた。が、二つの出来事の妙な一致はただの偶然で、繋がるものは何一つなかったようだ。
- 日高陽斗小学校の卒業アルバムに写っていた「7」のマークがついた服を着た男の子「島田和也」のこと…これをテレビ画面に見つけた時は、「おおお!!!」と興奮したのだが、ただそういうデザインの服を着た子がたまたまいたに過ぎなかったようだ…(;・∀・)
- 沖縄の宿屋のおっちゃんが、日高陽斗の写真の人は「東朔也」と名乗っていたと電話してきたこと…日高が兄の東朔也を大切に思っていたっていう話だったらしい…。
- 陸が証券マンだったことと東朔也が警備してた証券会社のこと…東朔也が会社をクビになるきっかけになった出来事に、陸がどこかで絡んでいるのではないかと考えた。そして、陸が真犯人説も浮上した(私の中で)が、泡と消えてしまった…。
- 東の財布の中のSDカード…案の定田所さん宅で盗んだ防犯カメラ映像がはいったSDカードだった。しかし、防犯カメラ映像は消去され、弟を守る為に自供する日高自身の映像になっていた。だから、大切そうに持ち歩いていたのか…。
- 起動した日高のスマホ…日高のスマホに残された望月(中身が日高)が殺人を犯すシーンが復元されるのかと思いきや、そうでもなかった…。ハラハラして損したな(;・∀・)
- 初代クウシュウゴウ十和田が本当に亡くなったのか…Twitterで匂わせていたの、ミスリードだったのか!もしかして自殺しておらず、十和田は生きているのかも…と思ったのも間違いだったか…(;・∀・)
気になって考えまくった出来事のほとんどが、何の意味もない事だったとか、あの時の自分を振り返ると笑うしかないな…(笑)
お騒がせしました。
(田口)#天国と地獄 #十和田元#クウシュウゴウ#まさかの写真だけでした#混乱を招く十和田さん#お楽しみいただいた皆様ありがとうございました— 田口浩正&スタッフ(公式) (@taguchihiromasa) March 21, 2021
十和田再登場もなかったね…。
実は十和田が裏で日高と東を操っている主犯なのではと考えたことも、今となっては闇に葬り去りたいことだよ。
最終回の感想
「天国と地獄」の最終回は、恋の話だった…!
日高は望月を守るため、事件の真相を言わず、3人を殺害した単独犯として逮捕されようとしていた。
これほどの犯行をしていれば、「死刑」になるおそれがあるのにも関わらず、罪をかぶろうとしたのは、愛があったからだ。
その日高を救う方法を必死になって探す望月。
そんな望月の思いを複雑な感情で受け取る陸…。
SDカードをすんなり渡すことのできない陸は、望月が大好きだったから…。
正直なところ、最終回がこんな形で決着したことには、ズッコケた(←死語?)。
てっきり大どんでん返しがあって、「えぇ!!??まさか、この人が!!??」という展開が待っているモノだとばかり思っていた。
なので、一度目の視聴後はあっけにとられて「終わってしまったか…」という空虚な思いにかられた。
しかし、勝手に解釈し、勝手な期待を膨らませたのは私が悪い。
日高が自分よりも他人を大切にする超優しい男なのは、要所要所で語られてきた事だし、分かっているつもりだった。
なのに、その日高の人柄を素直に受け取る事をせず、斜めに見過ぎていた。
一度目の視聴後はあの外見が望月、中身が日高が撮っていたあの動画が出てこなかったのは残念に思った。
最終話前半で、日高のスマホのファイルに焦点があてられ、あの動画がバレたら一体どうなることかと、視聴者をハラハラさせた。
「日高、スマホ捨てる直前にファイル一つ捨ててますね。」
「復元依頼してみようか~。」
(「天国と地獄」最終回)
が、結局その動画が追求されることはなかった。
「新田さん、ちょっとこの動画見てもらっていいですか?」
「あなたは私で、私はあなたです。」
「何すかね?これ」
「まあ、好きですってことじゃな~い~?」
(「天国と地獄」最終回)
日高のスマホに残されていたのは、「好きです」というメッセージだったってことになってる(笑)
ハラハラしてたのに、こんな結末!!
死刑覚悟で罪をかぶろうとした日高と、自分が不利になっても日高に真実を言わせようとする望月と、この2人に周囲の人間が感情移入しすぎている感があった。
けれど、2度目の視聴でその残念な気持ちは薄まり、2人の愛をこんな形で認めるこのストーリー展開に関心する気持ちの方が強くなった。
男女の感情を胸打つセリフと展開で描く「天国と地獄」はやっぱりすごかった。
男女の愛をあの動画のあのセリフから見出した新田は憎いなと思った。
「あなたは私で、私はあなたです。」
(「天国と地獄」最終回)
こう思うと、「天国と地獄」のエンディングは素晴らしかった。
陸の気持ち、日高と望月の気持ち。
全て個性的な表現で描かれたいた。
望月への叶わぬ恋心を封印した陸は、望月を抱きしめてこんなことを言った。
「彩子ちゃん、一つだけお願いしていい?ナッツはね、駅の向こう側のスーパーのほうがお買い得だから。面倒でもこっち側のスーパーで絶対に買わないで。152円も違うんだよ。」
「それだけは絶対に忘れないで。」
(「天国と地獄」最終回)
切ない別れのシーンだった。
「好きだ」と思いを告げることもなく、「ナッツの安い店」を教え、二度と望月の前に現れなくなった陸。
これって、ナッツを食べるたび、陸の事を思い出すってやつでしょ!!
「絶対に忘れないで。」
ここに陸の愛情が全て詰まって、陸らしい言葉で表現して、そしていなくなったんだって思うと超泣ける(´;ω;`)
凄いな…、好きという気持ちをこんな形で表現する「天国と地獄」、凄いな…。
さらに、最後の最後で再び入れ替わった日高と望月。
日高は、凶器であり、母の形見でもあるあの石を望月に見せながらこんなことを言った。
「今になって思うと、母の願いだった気がするんです。あの入れ替わりは。際限なく間違っていく息子二人を、何とかしてくれって、母があなたに頼んでんじゃないかって思ったんです。」
(「天国と地獄」最終回)
そして、2人が別れようとしたとき、再び日高と望月が入れ替わった。
兄弟の行く末を心配した天国のお母ちゃんが、今度は日高と望月の幸せを願って二人をまたも入れ替わらせたに違いない。
不器用な二人。
お互いの「好き」という気持ちに蓋をしたまま別れようとした二人。
天国の日高のお母ちゃんは二人にチャンスをくれたのだと思う。
好きな気持ちに、正直になりなさいって…。
さいごに(ツイートと他の回の感想の紹介)
毎週楽しみにしていたこのドラマが終わって超寂しいです…。
Twitterでもドラマのこと呟いてます↓
八巻の裏切り、あるかと疑ってすみません。望月が語った「私は日高を追いかけ確保した。でも日高はどうやら東朔也の行方を知ってるらしい。取引の上極秘裏に東んところに案内させ、で、私は実際二人を逮捕するに至る。」という筋書き。これを上司に説明するタイミング最高やん、八巻!#天国と地獄
— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) March 21, 2021
「ナッツ食えないんだってな。」
九十九がナッツで日高の優位に立とうとしてるとこ、笑えたな🤣#天国と地獄— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) March 21, 2021
ボストンの事件とか、妹が話してた階段から落ちて亡くなった嫌われ者のおじいさんの話とか、陸が証券マンだったとか、卒業アルバムの写真とか…。ありとあらゆることを疑いの目で見てたの、全部意味なかったのか…!!自分のブログ見返したら笑うしかないわ😝#天国と地獄
— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) March 21, 2021
最終回、1つもセリフがないのに強烈な印象を残してくれた富樫。「コ・アース」の社長、頑張ってやってるのかな?#天国と地獄
— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) March 21, 2021
「弁当屋八巻で~す。望月さん、少しお腹いれませんか?」
八巻が最初っから最後まで、ただただ超良いヤツだったことが嬉しいわ。ポンコツだけど(笑)#天国と地獄— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) March 21, 2021
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