【おちょやん65話】千代と一平の結婚は嬉しいけど、ヨシヲが頭をよぎって切なくなってしまった

おちょやんの感想

おはようございます、まんぷく(@manpuku_kansou)です。

こちらの記事では「おちょやん」第65話(第13週「一人やあれへん」)のあらすじ感想気になるセリフなどを書いてます。

あらすじ

2021年3月5日(金)に放送された「おちょやん」第65話はこんな話でした↓

  • 一平は、「お母ちゃんみたいになりたかった」と言って口紅やおしろいで顔を塗りたくった
  • 一平のいたずらが、天海天海(茂山宗彦)が「親子雀」を書くきっかけとなっていた
  • 今更父の思いに気付いても「もう遅い」と言って泣く一平を抱きしめる千代
  • 二代目天海天海襲名の場で、一平は父への思いを全て伝える
  • 一平は観客に千代を紹介し、結婚の報告をする…!

第65話感想

千代と一平は舞台上で結婚を発表した。

千代と一平のこの幸せな報告が嬉しくて、感動しながら見ていたのだけれど、複雑な気持ちもある。

それはやっぱり、弟・ヨシヲの存在があるから、だろうか。

「笑いと涙の隙間は紙一枚や。」

(「おちょやん」第65話)

根底に苦しみを残しつつ幸せを描く「おちょやん」は、本物の人生を描こうとしている容赦ない作品だと感じた。

「笑いと涙の隙間」を見せてくれているのが、まさに「おちょやん」なのだと思うと身震いする。

 

ヨシヲのためになら命を落としてもかまわない、というくらい、ヨシヲを思っていたけれど、ヨシヲを取り戻すことはできなかった千代。

その直後、千代は「一人になってしもた」と泣き、一平は「一人やあれへん」と抱きしめてくれた。

そして、母のことで傷ついた一平を、今度は千代が支えた。

「もう遅いねや…もう会えへんねん。お父ちゃんにも、お母ちゃんにも…。もう二度と…。」

「生きるってしんどいのう…。しんどいのう…。けどな、あんたは一人やあれへん。うちがいてる。」

(「おちょやん」第65話)

このセリフが、第1話での千代のセリフにかぶって苦しくなった。

第1話で千代は、「ほんま生きるてしんどいなあ。」と言っているし、母がいる家庭を羨ましがるヨシヲに、「あんたにはうちがおるやん。」言っている。

ヨシヲを守りたかった千代の思いは叶わなかった。

千代が幸せでいるということ自体が、ヨシヲを傷つけていた。

姉やんを求めていたヨシヲは、姉やんへの思いを胸に閉まって、道頓堀を去って行った。

千代はヨシヲとは家族に戻れなかったが、一平と本物の家族になった。

ひとりぼっちでいるかもしれないヨシヲを思うと辛い。

でも、それは千代も同じだろう…苦しみを抱えたままそれでも前に進むのは、天海天海も一平も、そして千代も同じ。

「先代、父も迷い苦しみながら、それでも舞台に立ち続けていたんやと。教えられました。」

(「おちょやん」第65話)

ヨシヲのことを踏まえた上での今の千代の幸せからは、綺麗事でおさまらない人生の残酷さを感じつつ、それでも前に進む人間の強さがすばらしく伝わってきて、胸にズシッとくるものがあった。

これまでの朝ドラにはない、「結婚の形」を見せてくれた気がした。

やっぱ、「おちょやん」って凄いわ…。

 

ヨシヲは、姉やんの幸せを心から喜べる男になっているだろうか…。

いつかビー玉を返しに来てくれて、笑って会える日がくることを心から願うわ。

さいごに

嬉しそうな万太郎(板尾創路)の顔が印象的だった。

万太郎は自分と互角の役者が育つのを待っているんかもな。

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