【おちょやん感想】灯子と一平の不倫を包み隠さず伝えた朝ドラに「浪花千栄子」の執念を見た気がした

おちょやんの感想

こんにちは、まんぷく(@manpuku_kansou)です。

こちらの記事では「おちょやん」第20週「何でうちやあれへんの?」(第96話~第100話)の感想気になるセリフなどを書いてます。

第20週の感想

遅れて視聴を続けてきましたが、とうとう追いつきました。

今回は「第20週まとめて」の感想です。

…というのも、「やっと追いついてきたぞ~!」と意気揚々と見始めた第96話。

一平(成田凌)が灯子(小西はる)と浮気してるやんΣ(゚д゚lll)ガーン

気になって次、気になって次…と。

あっと言う間に第100話まで見てしまったってワケですよ…(;・∀・)

 

にしても…。

胸糞悪い展開だなぁ。

朝見るにはヘビーすぎる内容かも…(といっても、私が見たのは昼から夕方にかけて)。

あちらこちらの感想を読んでみても、「おちょやん」の評価は散々なものになっていて、ボロクソ言われてた。

「朝からこんなの見たくない」「もっと明るい希望に満ちた話を」

こんな声が多く見られた。

コロナ禍だからこそ、前向きな話が求められているようだ。

 

でも…、私は「おちょやん」がやっぱり好きだ。

(無理やり「おちょやん」を持ち上げるつもりはないのだが、そう捉えられても仕方ないかも?)

第20週は確かに胸糞悪い最低な話だった。

父親の再婚相手が妊娠してるから、家を追い出された千代。

夫の不倫相手が妊娠したから、夫に出て行かれた千代。

千代(杉咲花)の生い立ち全てを知っている一平の行いは残酷過ぎて、第100話を見終わった後、しばらく呆然としたよ、私は…。

 

でも、こんな話だから、私は生きる希望を感じることができる。

恵まれない生い立ち、恵まれない結婚生活。

信じた人に裏切られ、絶望した千代でも、生き続けた。

そして、「大阪のお母ちゃん」と呼ばれるまでになった。

 

千代の人生を、自分の人生に重ねて、千代のように強くありたいと願う私がいる。

(といっても、第100話では千代は満身創痍で姿を隠してしまい、強くたくましくなった千代が登場するのはまだ先っぽい)

唐突だが、自分語りをちょっとだけさせてほしい(大多数の方が私の身の上話に興味ないのは承知の上で)

 

私の夫は、私が長女を出産後にモラハラ夫になり、二児の父親になってからはさらにエスカレートした。

モラハラの日々が続く結婚生活だった。

でも当時の私は、それが「モラハラ」だとは分からず、自分を責めていた。

そんなある日、私の兄弟が若くして突然死した。

その死を私の家族(実家の)全員が受け入れることができなかった。

そして、葬式から約1ヵ月後、夫のモラハラは全開になった。

弱った私に「育ちが悪い」だとか「人間としておかしい」とか「子どもをおいて出ていけ」とか。

落ち込んでいる家事が手につかない私に、「さぼるな」「おかしい」とか。

私は夜寝られなくなり、「死」のことばかり考えていた。

夜中、誰かに助けを求めたくて、「いのちの電話」にかけるも、話し中でなかなかつながらない。

やっとつながっても、話を聞くのが超下手くそな相談員(?)に絶望した…。

「死」が身近にいつもあった…。

 

急に私のエピソードを語りだして、気を悪くさせてしまったらすみません(;・∀・)

何が言いたいかというと、こんな私だから、全てを失った後の千代の歩みが「自分自身への希望」…みたいに感じるんですよ。

どん底からどう這い上がるのか、「千代の生き様」こそが今の「コロナ禍」にも合っている、と感じるのはどうやら少数派らしいが私はそう思う。

 

でも、どうやらみんな幸せに生きているんだろうなって思う。

ねじ曲がってしまった私の心で朝ドラを見ると、視聴率の良かった朝ドラ「エール」の音のエピソードの方が超イライラして腹が立った。

モデルになった人はもっと才能あふれる方だったようだが、「エール」の音は頭がすっからかんの人のように見えた。

でも、多くの人がこれを良しとして見てたんだよね…。

幸せな人は、「エール」のような話が好きなのかな。

 

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ところで…。

朝から見るにはふさわしくない内容…という点については私も同意する。

見終えた後、消化しきれない思いをどう処理して良いのか分からず、しばらくその負の感情を引きづってしまうような内容だった。

ポジティブな気持ちで始めたい朝に、あの話を見ると気分が滅入るのは確かだと思う…。

けど、それって、「脚本家」をはじめとする「おちょやん」スタッフの責任は全くないよね?

「朝ドラ」のモデルになる著名人をどうやってセレクトしているのか、それは全く知らないけど、NHKからの指示で決まるんじゃないの?

「脚本家」が「次は●●さんでやりましょうよ!」とNHKに提案する訳じゃないでしょう?(知らんけど。)

 

(私の予想があっているとしたらだけど)

今回の朝ドラのモデルを「浪花千栄子」さんに決めたのは上の判断。(おそらくね)

「浪花千栄子」さんをモデルにした以上、不倫・妊娠・離婚を映像化するのは、その人の人生を語る上で重要。

下手に美化して、モデルの人生を大きく変えてしまうよりも、真実をできるだけ忠実に届けようとする「おちょやん」は誠実である、とさえ思える。

臭いものには蓋…をせず、批判覚悟で「浪花千栄子」の人生を描き出しているのは、「浪花千栄子」への尊敬の気持ちの表れではないだろうか?

 

第100話を見終えて、私は「浪花千栄子」の執念(というか怨念?)を感じたような気がした。

浪花千栄子が授かることのなかった子を、不倫相手は身籠り、浪花千栄子と渋谷天外(2代目)夫婦は離婚することになった。

渋谷天外の次男は、「おちょやん」で守衛・守屋さんを演じた渋谷天外(3代目)だ。

そして、渋谷天外の息子、渋谷天笑は天晴さんを演じている。

これって凄くないですか?ゾッとするなと感じたのは私だけだろうか?

 

第100話を見る限り、どこからどう見ても灯子と一平の肩を持てるところはない。

千代の生い立ち全て知った上で、千代を裏切った一平が許されないのはもちろん。

千秋楽の朝にわざわざ千代のもとを訪れて、気持ちをかき乱すようなことを言った灯子のしたたかさにも、はらわた煮えくりかえったわ。

 

「あんたは祝福されて生まれてきたんやでて、言うてやりたいんです。」

(「おちょやん」第100話)

 

この灯子のファインプレー(?)により、灯子は見事千代を「鶴亀新喜劇」から追い出した。

これで灯子は、前妻がいつも夫の近くにまとわりつくという、後妻が最も嫌がりそうな状況を回避した。

このセリフによって、一平だけでなく灯子の人間性も疑われることになったのは間違いないだろう。(よね?)

 

そんな、一平と灯子が最低な不倫劇を見せる…という物語に不倫相手の子と孫が出演している。

自身の父母、自身の祖父母がした卑劣な行いを描いたシーンを見て、子と孫はどう感じたのだろう?

特に孫の渋谷天笑が演じた天晴は、不倫発覚から離婚までを、千代を心配し励ました。

「浪花千栄子」がモデルの「おちょやん」には元夫と不倫相手の子・孫が出演している…浪花千栄子の執念を感じた気がしてゾッとした。

そして私は、そんな浪花千栄子のことを、とてもカッコイイと思っている。

さいごに

千代を演じる杉咲花ちゃんと灯子を演じる小西はるさんが、たったの3歳しか離れていない。

(杉咲花ちゃんが3歳上の23歳だよ)

「おちょやん」の中では、もっと年が離れているように見えた…!!

凄いな…、あの可愛い杉咲花ちゃんが不倫された元妻の苦しみを表現するなんて、凄いな…。

 

「おちょやん」も終盤にさしかかってきました。

以下の記事では、これまでの「おちょやん」を無料で見る方法を紹介しています。

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