【おちょやん63話】一平の母は酷い女だけど、あえて嫌われるよう仕向けたように見えた

おちょやんの感想

おはようございます、まんぷく(@manpuku_kansou)です。

こちらの記事では「おちょやん」第63話(第13週「一人やあれへん」)のあらすじ感想気になるセリフなどを書いてます。

あらすじ

2021年3月3日(水)に放送された「おちょやん」第63話はこんな話でした↓

  • 「カフェー・キネマ」常連さんの原一平により、あっさりと母・夕の居場所が分かる
  • 夕(板谷由夏)は、捨てられたのではなく、男を作った夕が天海天海と一平を捨てた
  • 一平(成田凌)、母が出て行った時の、忘れていた記憶を思い出す
  • 千代(杉咲花)はあまりに酷いことを言う夕にビンタを食らわす
  • 一平は母に「どうか、お幸せに」と言って、部屋を出ていく…

第63話感想

父は母を捨てたワケじゃなかった。

母・夕が男を作って出て行った、というのが真相だった。

 

夕は男を作って家を出た。

夕が選んだ男は、天海天海との結婚生活では、とても見る事の出来ない華やかな世界を見せてくれるような、旅館をいくつも持っている裕福なやつだ。

「地平線の向こうの見たこともない世界」に魅せられてしまったんだろうな。

息子よりも夢を追いかけて、夕は家族を捨てた。

 

一平という名前の由来からも、夕がもともと家庭に幸せを見つけるタイプではなかったと感じさせられた。

「あんたには、この水平線みたいにまっすぐで大きい人間になってほしいて、一平って付けたんやで。」

「お母ちゃんが付けてくれたん?」

「そうや。」

(「おちょやん」第63話)

願いを込めて名付けた「一平」という名には我が子を愛する母の愛が感じられたが、実はそれは夕自身の願望だったのだろう…。

 

しかし、だからといって息子を愛していなかったワケではないと思う。

夢を選んだ、ただそれだけだったのだと思う。

母と子の再会に一平が名乗らずとも、我が子だと気付いた夕には、母親の愛を感じた。

母の無償の愛を描いた「母に捧ぐる記」を読んだ天晴さんは、一平の母を思い出したと言っていた。

夢も家庭も、両方選ぶことができればどれほど良かっただろうね…。

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夕の一平への態度は酷いものだった。

家族を捨てたとか、一平の子守りにうんざりしたとか、役者の2代目と大違いとか、わざわざ言わなくてもいいようなことを次々と一平に話した夕。

あげく、手切れ金を渡し、疫病神と罵った夕。

でも…。一平のことを何とも思っていなかったら、あえてこんなこと言わないよ…。

忘れていた一平の記憶をわざわざ呼び戻すように仕向けたのは、最後の母の愛だったんじゃないのかな…。

だって、お母さん泣いてたもんね(´;ω;`)

 

一平がこの言葉を言ったから、母は覚悟を決めたのだと思う。

「俺は、お母ちゃんのこと捨てた親父をいっぺんも許したことなんかあれへん。」

(「おちょやん」第63話)

夕は、かつて愛した夫・天海天海が息子に嘘をついたまま亡くなったことに気付いたんだと思う。

一平の言葉を聞き、夕は動揺している様子を見せた。

息子の母を思う気持ちを守った夫がいたから、こうして再び息子と会えたっていうのが、見ていて苦しくなった。

 

夕は自分が出て行ったことの罪の大きさに気が付いたんだろうな。

息子に恨まれながら亡くなったかつての夫のこと、そして、未だ自分を愛してくれている息子

夕の罪は息子を捨てた事だけじゃなく、息子と父の大切な時間をも奪っていたことだった…。

 

息子が役者をしていること。

その息子が同じ役者である父・天海天海を恨んでいること。

息子が父と同じ役者でいることに負い目を感じていること。

その全ての原因が、自分にあること。

全て悟った母・夕の気迫が凄くて凄くて…。

息子が役者として生きていくためには、全てを打ち明けなければならないと思ったんだろうなぁ。

その後の千代のビンタへの報復とか凄すぎて心臓震えた。

 

「人て、思い出したないことは、都合よう忘れるもんなんやな。」

(「おちょやん」第63話)

笑い転げた一平がこう言って、最後には「お幸せに」といって去った。

ずっと恨んでた父が実は自分を愛するが故に嘘をついていた。

自分は、男を作って出た女をずっと愛し続けてた。

一平はそんな自分が滑稽で、自分を嘲り笑ったのかな…。

「お幸せに」と言ったのは、自分を守っていたくれていた父の気持ちを大切にしたかったから、なのかな…?

泣きながら酷い事を言った母の本心(←といっても私が勝手に解釈しているだけだす)に気付く余裕はなかったと思うけど、もしかして悟った?

やっぱり、ふわふわして掴みどころのない一平の心理は読みにくいわ(;^ω^)

 

にしても。

最後に、「いくぞ」という風に千代を見てうながしている時の一平の顔、カッコ良すぎてキュンとしたわ(≧∇≦)

さいごに

千之助(星田英利)が、「母に捧ぐる記」を「マットン婆さん」に書き換えた裏には、こんな出来事があったんだと思うと、「おちょやん」の凄さを感じる…。

天海天海と千之助の友情の深さ、泣けるわ(´;ω;`)

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