幼稚園や保育園で子どもがいじめを受けるのは、子どもの「性格」が原因だと思っていませんか?
私の娘は、幼稚園の年少(3歳~4歳)の頃にいじめられていました。
当時の私は、いじめを受ける娘の性格が、「いじめの原因」なのではないかと考えました。
そして、あろうことか娘の性格に問題があるのだと思いそうになりました…。
けれど、転園し「環境」を変えたことで、それが間違いだったと分かりました。
娘が、「いじめられて転園することになった経緯」を知りたい方は以下の記事をご覧ください↓
ちなみに、私は幼稚園の先生でもないし保育士でもない、ただの素人です。
娘を通して「専門家を気取って母親を傷つける先生」に出会い、そういった先生方に疑問を持っている者です。
この記事では、私が体験を通して考えたことをまとめました。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
いじめが起きやすい環境とは?
幼稚園や保育園で「いじめ」が起き、それを解決できずにいるということは、園の体質に問題があると思います。
娘はいじめを受けて、転園しました。
転園先では、日々のけんかやいざこざは多少ありましたが、長期にわたって園児を悩ませるほどの「意地悪」などの「いじめ」はありませんでした。
それは、その幼稚園の先生たちに「いじめは絶対に許さない」という姿勢があったからだと感じています。
転園先の園長先生は、「人を傷つけることをしたら、しっかりと叱らなければいけない。」と言っていましたし、実際にお友達に対して意地悪をする子には厳しく対処していました。
子どもは、「大人」のすることをよく見ています。
「いじめ」を許容していたり、対処を後回しにしていたり、あるいは、先生自身が園児たちに差別的に接している場合は、「いじめ」が起こりやすい環境だと思います。
また、親同士の付き合いの中で生まれた関係性が、「いじめ」を生みだすこともあります。
親同士が仲が良いと、子ども同士も仲良くなります。
けれど、まだ小さな幼稚園児、保育園児は「人付き合いの勉強中」です。
人生経験が少ない段階で、濃厚な人間関係を続けるのは大変です。
転園先の園長先生は、トラブルを避けるためにも、「子どもに”密な付き合い”をさせないように」とおっしゃっていました。
親同士のおしゃべりは「子どもの登園中に」を、おすすめされました(仕事をしている方には無理でしょうけども)。
私の娘をいじめたAちゃんとは、家族ぐるみで仲が良く、頻繁に会っていました。
入園前から親しかったので、とても深い付き合い方になっていました。
Aちゃんは娘のことを気に入りすぎて、娘が他の子と遊ぶと怒ることがよくありました…。
近すぎる関係は、幼稚園児にはまだ無理だったのだと、感じた出来事でした。
幼稚園での「意地悪」に親がどれだけ介入するべきなのか、についての私の考えも書いていますので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧くださいませ↓
いじめられやすいタイプについて
「いじめが起きやすい環境」の中で、実際に「いじめられてしまうタイプ」はどんな子どもなのでしょう?
実際にいじめを受けていた娘は、当時こんな子どもでした↓
- 行ったことのない場所に行くのを怖がる
- みんなで踊るなどの、子どもらしい遊びができない
- 空気を読み過ぎて、言いたいことが言えない
転園前の幼稚園の先生たちからは、「引っ込み思案で大人しい子ども」だと思われていたようです。
言葉の端々からそういう先生の思いが透けて見えました。
先生たちは、娘の性格を変えることが「いじめ」を解決することだ、考えていたようでした。
先生たちが「いじめ」解決のために無い知恵を絞ってしてくれたアドバイスについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください↓
娘のように「引っ込み思案で大人しい子ども」は「いじめられやすいタイプ」なのかもしれません。
でも、「引っ込み思案で大人くしなってしまった原因」は、「環境」にあると思います。
「環境」を変えることで、子どもは変わることができる、と思います。
少なくとも、娘は幼稚園を変えてまもなく、「明るく活発」な子どもになりました。
「性格」のせいで「引っ込み思案で大人しい」のではなく、「環境」のせいで「引っ込み思案で大人しい」のではないかと、私は体験から思いました。
子どもをありのまま受け入れること
転園前、娘の性格は「マイナス」なものだと捉えられていました。
転園前の園長先生からは「スポーツをやったらどうか?」などの見当違いなアドバイスもあり、「娘の精神を鍛え直す必要がある」と思われていたようでした。
けれど、転園先の先生たちは全く違いました。
娘は「色々考えすぎてしまうタイプ」でした。
色々考えすぎて、新しい取り組みができなかったり。
色々考えすぎて、はっきりと自己主張できなかったり。
色々考えすぎて、子どもらしい行動ができなかったり。
そんな娘のことを、転園先の先生は「賢い子だ」と褒めてくれました。
そして、たくさん考えることがすごく良いのだと、その娘の性格をありのまま受け入れてくれました。
「マイナス」だと捉えられていた娘の性格が、全て「プラス」だったのだと教えてくれました。
今娘は10代も後半に途中にしました。
クラスのリーダー、成績優秀、男女問わず友だちがたくさんいて、学校が楽しすぎてクラスで1番に教室に着く早さで家を出ます。
色んな事を考えすぎてしまう…というのは、物事を深く考えることができるという事だと思います。
その事が生活全てにおいてプラスに作用していると、今の娘を見て思います。
(※娘を自慢したくて書いているわけではありません。いじめられていた子でも、しっかり育つことを知ってほしいという思いで書いています。)
あの時、ありのままの娘を受け入れてくれる先生に出会ったから、今の娘があるのだと思います。
いじめられるタイプは変わる
「いじめ」が起きやすい環境下で、「いじめられやすいタイプ」の子がターゲットになります。
私の娘がいじめを受けたのは、3~4歳の時でした。
「空気を読み過ぎて、はっきりと自己主張できない」ことがいじめの要因の一つになったと考えます。
(他にも、いじめの要因はあったと考えています)
この「いじめられるタイプ」が、私は年齢があがると以下のように変わるような気がしています。
子どもが幼稚園・保育園・低学年のうちは、「空気を読む子がいじめられやすい」
子どもが高学年・中高生になると、「空気を読めない子がいじめられやすい」
そう思うに至った事例を何件か見てきました。
小さい頃は何をするにも臆することなく活発で、「落着きはないが、子どもらしく元気いっぱい明るい子」だと先生や親、周囲の大人から評価されていた子が、高学年になって「空気が読めない子」として同級生たちから距離を置かれている…というような事例です。
子どもたちも「いじめ」がいけないことだと分かっていますから、「いじめ」にまで発展するケースはそこまで多くないと思います。
しかし、なんとなくクラスで浮いた存在になっている…というのを複数見てきました。
「いじめられるタイプ」は年齢に応じて変わるのではないか、というのが自論です。
まとめ
- 「いじめが起きやすい環境」があると、「いじめられやすい子」がターゲットになることがある
- 「いじめられやすい子」の性格に問題があるわけではない
- 子どもの持つ「性格」を変えるのではなく、「環境」を変えることが大切
- 幼い頃は「いじめられやすい子」だったとしても、成長すれば「いじめられやすいタイプ」は変わる
- はっきりと自己主張できなかったのは、人の気持ちやその場の状況を考えすぎていたからかも
- 「物事を深く考える力」が、子どもを大きく成長させる
以上が、いじめの原因は性格?「いじめられるタイプ」と「いじめが起きやすい環境」についての私なりの考えです。
最後まで読んで下さりありがとうございました♪
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