【松下洸平】改めて思う、「スカーレット」の八郎が最高だったことを…パート3
2020年秋に放送された「#リモラブ~普通の恋は邪道~」と朝ドラ「スカーレット」には、共通点があります。
それは、松下洸平さんが出演したという事!
「#リモラブ」の脚本家は、「スカーレット」の脚本家・水橋文美江先生です。水橋先生と松下洸平さんがタッグを組んだこのドラマ…面白くなる予感しかありません。 #リモラブでの青ちゃんからは、「八郎」を彷彿とさせることが多々あります。
「#リモラブ」を見た私は、八郎が恋しくてたまらなくなりました。
そこで改めて、「スカーレットの八郎」の素晴らしさを再確認してみたいと思います!こちらの記事は第3弾です。
今回は穴窯挑戦~八郎出て行く、までです。
第1弾と第2弾はコチラ↓


穴窯建設を勧めた八郎の気持ちはどんなだったのかな
この投稿をInstagramで見る
スカーレットを振り返っていると、「八郎が喜美子に穴窯をやるように言ったのは、何故だったんだろう」と考えてしまう。
穴窯きっかけに八郎と喜美子(戸田恵梨香)の間にはどんどんどんどん溝ができて深くなって、ついには別れてしまうことになったんだよね(´;ω;`)
穴窯はお金がかかるから、喜美子は乗り気じゃなかったんだよね。
「いつかできたらええなぁ」くらいの気持ちの喜美子の背中を押したのは、八郎だった。
「喜美子。いつかなんて言うてたら、いつまた戦争起きるか分からんで。あれは現実に起きたことや。僕らの仕事は、平和やからできるんや。薪で焼くんはぜいたく品や言われへんかった? 芸術品や言われたやろ。芸術を楽しめるんは、日本が豊かな証拠や。ありがたいことや。10年後か20年後か言うてんと、今、やりぃ。今、やりたいんやろ? 夢を、かなえ。」
(スカーレット第95話)
八郎はこの時、これでもかっていうくらい、穴窯を勧めていたんだよ。
この時の八郎は純粋な気持ちだったのかなぁ。
心から喜美子の才能を信じて、夢を叶えてほしかったから、穴窯に挑戦してほしかったのかな…。
東京での個展を成功させるために八郎は苦しんでいた。
新しい作品が生まれずにもがいている中で見せられてしまった喜美子の裏打ちされた陶芸の才能。
釉薬に関しては自分がずっと上をいっていると、八郎は自信があっただろうに、とっくに自分に追いついていた妻に脅威を感じた…。
八郎は三津(黒島結菜)といる時に心がほぐれた。
喜美子と一緒にいる時に笑うことが減った八郎だったけれど、三津といる時は笑い声が絶えなかった。
八郎は、芸術作品を生み出せない自分を、三津といる時だけは許せたんじゃないかな。
だから、三津と一緒に考えた和食器セットをひっさげて東京で勝負すると決めたんだろう。
もうすでにこの時、八郎の心は喜美子から離れていってたんじゃないのかなって…なんとなく思ってる。
八郎はこう言った。
「芸術を極めるんは、喜美子に任した」
(スカーレット第93話)
和食器セットに「熱なる瞬間」を見出した、と言っていたのも、八郎の本心なのかどうか、分からなかった。
ただ、後に八郎が陶芸を離れたのを見ると、和食器セットに熱くはなれなかったのだろうと想像する。
自分が陶芸から逃げているという負い目が、三津にその心の傷を癒してもらっているという後ろめたさが、喜美子に穴窯を強く勧めた理由なのではないかと私は考えている。
八郎は、八郎自身が気付いていない罪悪感から、喜美子に夢を追って叶えてほしいと思ったんじゃないかなぁ…。
そして、穴窯をきっかけに、また以前の二人に戻りたいって、思ったんじゃないのかなぁ。
八郎と三津の添い寝が喜美子に火をつけた…
この投稿をInstagramで見る
寝ている八郎に、三津が勝手にくっついてきて、添い寝しちゃったワケなんだけど、それきっかけに喜美子は穴窯から引き返すことができなくなっちゃったんだよね…。
いったん火がついてしまった喜美子を、止める事なんてできないわ。
放送当時は、武志の教育資金にまで手をつけようとする喜美子を批判する意見が多かったように思う。
八郎の常識的な判断を応援する声を、Twitterなのでよく目にした。
けれど、私はずっと喜美子を応援してた。
だってさ。喜美子を小さい頃から見てきたのだから、もう私は母親目線だった。
子ども時代の喜美子は、ずっと働いてて、高校進学もできず、やっと大阪で夢を見つけたと思ったら川原家崩壊の危機に信楽に呼び戻され…と。
ずーっと喜美子を見守ってきたから、私の心は喜美子寄りだった。
連続テレビ小説「スカーレット」オリジナル・サウンドトラック2
八郎沼に浸かるくらい八郎愛も強かったけれど、三津との一件で不信感が募った。
それに、私の八郎への愛は「恋人」に向けての愛って感じで、喜美子への愛は「我が子」に向けての愛って感じだったから、恋人か我が子かどっちを選ぶかってなったら絶対に「我が子」に決まってる。(え…八郎が恋人って…(;・∀・))
一旦喜美子の気持ちに火をつけておいて、後になって「やっぱ無理でした!」なんてひどいやん(´;ω;`)
それに。八郎って、人の意見に左右されてしまうとこあるでしょ。
佐久間「奥さんに穴窯任せるんはやめた方がええなあ。 」
八郎「いや、そもそも、穴窯は喜美子がやりたい言うて始めたことです。まあ今回はあれでしたけど…次は必ず。」
佐久間「うまいこといったとしてもな、奥さんの作品は売れへんで。 」
八郎「えっ…。」
佐久間「そらそうや。奥さんは無名や。しかも女や。陶芸は男の世界やで?」
(スカーレット第98話)
この話会話は、1回目の釜焚きが失敗した後のものだ。
この時、八郎の気持ちはすっごく揺らいだと思う。
だからこんなことを喜美子に言った…。
八郎「まずはかわいがってもらえ。女性陶芸家として受け入れてもらえ。なっ?25万薪代つぎ込む前にもっかい 冷静に対策考え直そう。そやのうても1回目は失敗したんやで? 」
(スカーレット第98話)
八郎は、たった一回の失敗ですっかり怖気づいてしまったのだ。
少し前まで「今やりぃ」と背中を押した八郎が、もう足がすくんでいる。
陶芸家・八郎が大成しない理由をここに見た気がした。
この投稿をInstagramで見る
穴窯はお金がかかること、簡単には成功しないことは、慶乃川さん(村上ショージ)の残したノートから分かっていたこと。
また、陶芸が男の世界であることも周知の事実だ。
そこを承知の上でチャレンジしているというのに…と放送当時は八郎を責めながら見てたわ…。
八郎が出て行ったのは、2回目の窯焚きが失敗に終わり、喜美子が武志のための教育資金にまで手をつけようとしたから…。
だけど、1回目を失敗した時点で、だいぶ喜美子から気持ちが離れていたんだよね…(´;ω;`)
失敗した喜美子に寄り添うでもない八郎には、冷たさを感じた。
きっと、八郎と喜美子が昔のように通じ合っていたら、喜美子が穴窯に没頭することはなかったと思う。
1回目の失敗を、八郎も一緒になって真剣に敗因を考えて分析するくらい熱意があれば、喜美子の心も変わっていたと思う。
八郎は喜美子の夢を応援するといっていたのに、心で寄り添うことはできていなかった。
武志を連れて出て行った八郎はひどいと思った…
この投稿をInstagramで見る
結局、八郎は武志を連れて家を出て行った…。
武志の教育資金にまで手をつけようとした、だから武志を連れてでていく…。
これ、八郎の行動はやむを得なかったとは思う。
子どもの将来のためのお金に手を付ける母親はおかしい。
八郎が穴窯をやめろというのは「どの口がいうのか」とは思いつつも、八郎の言っている事は至極当然だった。
ただ、八郎が武志を連れて出て行った後、なぜか照子(大島優子)に預かってもらうという状況もよく分からなかった。
これは未だに謎である…。
穴窯がはじまってから、八郎は難しい顔になった。
今までの八郎と違う。
ここで効いてくるのが昔の二人の関係だ。
喜美子と八郎が出会ってから、結婚するまで、これでもかというくらい丁寧に描かれたのが「スカーレット」だった。
だからこその、苦しみだったんだよね。
あの時の八郎がいたから、穴窯以降の八郎と喜美子の関係が、切なくて苦しくて辛かった…(´;ω;`)
あっさり結婚してたら、こんなに見ていて苦しくならなかったと思う。
改めて、「すごいわ、スカーレット…」と思う。
長くなったので今回はここまでにします!
第1話(2013年1月8日NHK) 亮役(松下洸平)「いつか陽のあたる場所で」[DVD-BOX]
さいごに
以上が、「スカーレット振り返り」でした!
八郎に夢中だった私の心が、穴窯きっかけに変わりました。
八郎と喜美子の関係が変わっていく様子は見ていて辛いものでした(´;ω;`)


最後まで読んで下さりありがとうございました♪

コメント