【厳選10冊】冬に読んであげたいおすすめ絵本

絵本

こんにちは、まんぷく(@manpuku_kansou)です。

立春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続きますね。

今日は、寒い季節に読みたくなるおすすめの絵本10冊をご紹介します。

*所要時間は、読み聞かせにかかる時間の目安にしてください。

「わたしのゆたんぽ」

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出版社偕成社
作者きたむらさとし
発売日2012年12月
所要時間4分半

可愛らしい表紙ですよね。

一見軽く読めそうな雰囲気を醸し出していますが、意外とボリュームがあって、46ページあります。

表紙の女の子はお母さんに用意してもらった「ゆたんぽ」を持って、布団に入るところからお話がはじまります。

なんと…、この物語はファンタジーです。冒険の物語です。

表紙からは想像もつかないけれど、壮大なスケールで描かれています。

思いもよらない展開にびっくりされられますよ!

「だるまちゃんとうさぎちゃん」

出版社福音館書店
作者かこさとし
発売日1972年12月
所要時間6分半

人気の「だるまちゃんシリーズ」の1冊です。

今は亡き、作家のかこさとし(加古里子)さんは遊びの天才でしたね。

かこさとしさんは、たくさんの絵本の中で、昔ながらの遊びを紹介してくれました。

この、「だるまちゃんとうさぎちゃん」の中でも、自然にあるもの、身近にあるもので、楽しむ方法を教えてくれています。

昔懐かしの(?)てぶくろ人形の作り方も紹介されていますよ。

冬という季節を感じ、その時にしかできない遊びを楽しみたいですね。

読んで楽しいだけでなく、遊びの幅も広がる絵本です。

「さむがりやのゆきだるま」

出版社小峰書店
作者みたむらのぶゆき
おのかおる
発売日1979年2月
所要時間6分半

子どもの頃から大好きな絵本でしたが、大人になって読んだ時は、切ない気持ちになりました。

子どもとゆきだるまの温かいお話なんですが、もの悲しさも潜んでいる作品です。

ものごとを深刻に考えてしまうタイプの子にはズシっと重いお話かもしれませんのでご注意を。

ある結末を迎えた時の、主人公「なつこ」の心境がとても気になるのですが、なつこがどんなことを思い考えたのかは書かれていません。

だからこそ、不思議と心に残るお話なのかもしれません。

「じっちょりんのふゆのみち」

出版社文溪堂
作者かとうあじゅ
発売日2014年12月
所要時間5分

季節を感じる絵本「じっちょりん」シリーズの1冊です。

「じっちょりん」という小さな不思議な生き物の生活を描いた絵本。

小人なのか、妖精なのか?とても小さな生き物です。

道端でよく見かける「雑草」と言われている植物の名を知ることができて私は興味深かったのですが、子どもたちには「そこ(植物の名前)は読まなくていいよ」と言われました(;^ω^)

巻頭と巻末に「じっちょりんのなかまたち」をさがしてね、というコーナーがあります。

絵本の中から小さく描かれたこのじっちょりんたちを探すのはとても大変でしたが、子どもたちと協力し、コンプリートしました。

探し絵が好きなお子さまにもおすすめの絵本です。

「しもばしら」

出版社福音館書店
作者野坂勇作
発売日2004年11月
所要時間6分

「かがくのとも傑作集」の絵本です。

畑でしもばしらを踏んづけた「はーちゃん」が、おばあちゃんから「しもばしら」について教わるお話です。

このお話を読むと、寒ーい早朝でも、「しもばしら」を探しに出かけたくなりますよ。

といっても、昔と比べると霜柱ができるような土のあるところが少なく、私は滅多に霜柱を見ないです。

この絵本では、冷凍庫を利用した霜柱の作り方が紹介されています。

私は1度目は失敗しました。土が悪かったようですね。

冷凍庫に土を入れることに抵抗がない方は、ぜひお試しあれ♪

「かさじぞう」

出版社福音館書店
再話瀬田貞二
赤羽末吉
発売日1966年11月
所要時間4分半

絵本「かさじぞう」は沢山の出版社から発行されていますが、福音館書店の「かさじぞう」が私は好きです。

さすが瀬田貞二さんの再話だと感じる、リズミカルなテンポの日本語は最高です。

昔ながらのことばで、慣れないリズムだと思われるかもしれませんが、声にだして読んでみるとすごいんです。

心地よくて素晴らしい響き。

日本語の美しさを感じます。

それに、全然可愛くない絵もまたいい。(私はこの絵にも可愛さを感じてる)。

これぞ昔話!という感じがたまりません。

傘をかぶる前と後の、お地蔵様の表情にも注目です!

「てぶくろ」

出版社福音館書店
エウゲーニー・M・ラチョフ
うちだりさこ
発売日1965年11月
所要時間3分半

世界傑作絵本シリーズの一冊の「てぶくろ」はウクライナの民話です。

服を着た動物たちがつぎつぎと現れます。

子どもたちにとって「繰り返すこと」というのは、とても楽しいようです。

有名な「おおきなかぶ」でもそうですが、同じパターンを繰り返します。

予測できることが、子どもには嬉しく、その展開を期待感とともに待ち望んでいます。

予想通りの展開ながら、予想外の出来事が起こるこのお話。

柔軟な発想の子どもはすんなり受け入れますが、大人からすると「それはいくらなんでも無理でしょ!」という不思議で楽しい絵本です。

「てぶくろをかいに」

出版社ポプラ社
にいみなんきち
わかやまけん
発売日1970年10月
所要時間13分

この「てぶくろをかいに」は新美南吉さんが20歳の時に書かれたそうです。

新美南吉さんは結核のため、29歳の若さで亡くなりました。

母ぎつねは「ぼうや」のためにてぶくろを買ってあげたいのですが、怖くて町には行けません。

そこで、不思議な力を使い、ぼうやを買い物に行かせることにした。

母の思いやりや人間への不信感、悪いと思っていた人間が持っていた優しさを感じた「ぼうや」。

このお話を20歳という若さで書かれた新美南吉さんの才能に驚かされます。

子どもに読んで聞かせると、うっかりミスした「ぼうや」が一体どうなるのか、ハラハラすることでしょう!

このお話も、色々な出版社から発行されていますが、私は「わかやまけん」さんの絵がこの不思議であたたかな世界観にマッチしていて好きなので、ポプラ社の絵本を紹介しました。

「しんせつなともだち」

出版社福音館書店
方 軼羣
村山知義
君島久子
発売日1987年1月
所要時間3分半

1965年4月に「こどものとも」から発刊され、1987年に「こどものとも傑作集」としてハードカバーで発売され、愛されている絵本です。

冬の装いをした動物たちが可愛らしく、それぞれの住まいも違った味わいがあります。

大変な時期であっても、自分の事だけでなく他の誰かを思う、温かな気持ちになれるお話です。

表紙のうさぎの横顔が、すごく印象に残りますよね。

私自身、子どもの頃によく読んでもらったのだと思います。

その時の状況は覚えていませんでしたが、この絵本の表紙を見た途端、懐かしい気持ちがこみあげました。

ページをめくるたびに、記憶がよび起こされました。

きっと多くの人がそう感じるから、何代にもわたって読み継がれているんでしょうね。

「カタッポ」

カタッポ|福音館書店 https://t.co/a0uAXEYiiS

— まんぷく♪ (@manpuku_kansou) February 5, 2021

出版社福音館書店
大原悦子
山村浩二
発売日2014年1月
所要時間8分

このお話は、福音館書店創立60周年を記念した「絵本にしたいお話」原稿募集の採用作品です。

月間予約絵本「こどものとも」(694号)のこのお話は、現在は取り扱われていないようですが、とても面白いお話なので、おすすめです。

図書館で借りることができるとところも多いと思います。

見つけたらぜひ読んでみてくださいね。

落とし物になった手袋の「カタッポ」たちは、「もえるゴミ」になる前に、逃げ出すことにしました。

持ち主を探しに出かけたカタッポたちの冒険が楽しく、また、心温まるお話です。

さいごに

絵本には、頑張ったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、寂しかったこと…様々な体験と感情がつまっています。

「子どもはまだ人生経験が少ないから、たくさんの物語を読む必要がある」
by井上ひさし(作家)

「おいしい言葉を食べさせていますか?」
by松井ただし(福音館書店に最初から関わっていた先生)

私たち大人は、経験が少ない子どもたちに、たくさんのことを教えます。

生きていくために必要な事を伝えていきます。

たくさんの体験と知識が、生きる力になり、子どもを成長させます。

しかし、全ての事を親や周囲の人間だけで伝えることはできません。

子どもたちは絵本を通して、日常では感じる事のない気持ちや味わえない体験を経験することができます。

幼い子供たちが、危険な目にあったり、大切なものや人を失い辛い思いをしたり、魔法のような不思議な出来事に出会ったりすることは、滅多にない事だと思います。

そんな出来事にあったらどんな気持ちになるのか、絵本を読んでもらった子は想像することができます。

絵本を通して子どもたちは様々な疑似体験をすることができ、それが生きる力になります。

読み聞かせは、子どもが小さなうちにしかできません。

中学生や高校生の子どもが「絵本読んで!」なんて言いませんよね…。

お子さんが幼いうちに、たくさんの絵本を読んであげてほしいと思います!

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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