【エール】「予科練くずれ」という言葉を知って、自分の愚かさを知った|朝ドラ感想ブログ

エールまとめ

【エール】「予科練くずれ」という言葉を初めて知った

曇り空

朝ドラ「エール」を見て感じたことを綴っています。

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朝ドラ「エール」第17週は悲しい話だった。戦争は、人々を狂わせる。

特に、登場人物の一人、弘哉君の話は胸が痛かった。

弘哉君は、裕一の作った曲に背中を押されて予科練に入隊することになった。

 

私は、中学生の子どもがいる“いい”大人だ。

にもかかわらず、予科練の存在を知らないまま生きてきて、朝ドラ「エール」で初めて知った。

神風特攻隊でたくさんの若者が死んでいったことは聞いてはいたが、可哀そうに思いつつも深く考えたことはなかった。

 

そして、私は恥ずかしながら予科練の存在さえ知らぬまま大人になり、私自身が親となった。

朝ドラで、私の子どもと同じ年頃の男児たちが、お国のために命を尽くすために、予科練に入隊していたことを知った。

ショックだった。

 

彼らは憧れの存在だった。

けれど、戦争が終わった時、事態は変わった。

軍国主義に傾いていた予科練を非難する風潮になったらしい。

命をかけて国を守ろうとしていた彼らが待っていたには残酷な運命だった。

「予科練くずれ」という言葉も、あったらしい。

心も体も傷付いた予科練出身者に、世間は冷たかった。

国のために死ぬことを教えられ信じてきた。

戦争が終わって、傷付いた心が癒されぬまま、どう生きていけばいいか分からず、荒んでしまったのは、彼らの責任ではない。

 

結局、戦後の彼らを傷付けたのは、敵国の軍人ではない。

日本人に傷付けられたのだ。

命をかけて戦うことを選んだ彼らは、戦後どう生きるべきか分からない。

多感な時期にそういう教育を受けてきた彼らだ。

その彼らに寄り添って、支え合おうという気持ちがあれば、「予科練くずれ」などという言葉も生まれなかっただろう。

 

どうして「予科練くずれ」になってしまったのか、その背景を想像すれば、差別的な感情は起きるはずないと思うのに…。

傷付いた彼らに対して、あまりにもひどい。

彼らが予科練に入隊するに至った気持ちを考えもせず、あまりに無関心な日本人が多かったことを悲しく思った。

 

でも、私は自分の愚かさに気付く。

私自身が、”いい”歳したこの私が、今の今まで「予科練」の存在さえしらず、まして「予科練くずれ」と言われていたことも知らずにいた。

このことを”無関心”というのではないだろうか…。

しかも、私の場合は知る機会がたくさんあった。

 

私の母は戦争について深く考える人であった。

戦争の悲惨さを学んだりすることを積極的に行っていた。

学校教育でも、平和学習として戦争体験者の話を聞いたり、広島を訪れて原爆ドームにも行った。

「火垂るの墓」や「さとうきび畑の唄」など、戦争関連の映画を見たこともあった。

 

でも、私はしんどかった。

戦争の話は怖いし、心が暗くなる。

戦争について学ぶことが怖いといって、詳しく知ろうとしなかった。

 

今年の春、99歳で祖母が亡くなった。

戦争を経験している祖母。

なのに、私は、一度も当時の話を聞いたことがなかった。

祖母が戦時中どんな思いだったのか、もう二度と聞くことはできない。

 

戦争でたくさんの命が奪われ、生き残った人も傷ついた。

その時代があり、今がある。全ては繋がっているというのに。

誰よりも無関心でいたのは私だった。

祖母の中の戦争を、祖母の声で聴くことができなかった。

なくしてしまってから後悔しても、もう取り返しがつなかないのに…。

 

あこがれの予科練 

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以上が、朝ドラ「エール」第82回の感想でした!

最後まで読んで下さりありがとうございました♪

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